オンライン家庭教師「飛ぶ教室」のけんです。今回は現代文を勉強するときの基本的な態度についてですね。
オンラインで現代文を指導しているとき、私は基本的に問題集の解答を見ないようにしています。
まずはしっかり本文を生徒と一緒に読んでいき、生徒と同じように設問を解きます。すると、自分の解答と問題集の答えが一致しないということがたまにあります。
その際、現代文の成績がパッとしない生徒は、教師が解けないなんてと皮肉に笑うこともありますが、よくできる生徒は教師と同じ立場で、違った答えになるプロセスを辿っていきます。この違いは何なのか考えてみてください。
私なりの答えですが、それは、できない生徒は現代文の問題が、他の数学やら地歴と同様に、あらかじめ決まった答えがあると思い込んでいるということに起因しています。断言しますが、それは幻想です。
2022年度の早稲田大学教育学部の第一問を例にみればすぐにわかるでしょう。この問題は、早稲田大学の公式の正答と東進の正答・河合塾の正答・著者が解いてみた答えが全て違っていました。
(詳しくは
https://www.youtube.com/watch?v=VUuGr1xfCw8&t=1s
こちらの動画で解説していますが、早稲田大学の公式解答が正しいです。)
つまり現代文の入試は、大学が設定した解答と一致すれば得点でき、不一致なら落ちるというだけのことで、数学などの科目とは全く異なります。なのにできない生徒は、最初から決まった答えがあると信じて、自分の頭で考えない、本文をしっかり読まない訳です。
そしていわゆる赤本シリーズについては、特に記述式の大学の過去問では、目も当てられないほど解答例がメチャクチャです。なので授業で取り扱うときは、私の答案を提示した上で、必ず解答例のどこがおかしいかをツッコんでいます。このツッコミを指導のもとにやれれば赤本は有用ですが、基本的には生徒に自習で使わせることはありません。満点をあげられる解答例はほとんどないです。
結局、自分で文章の流れを正確に読み取って、噛み砕いて表現するしか記述問題の上達法はありません。
現代文の記述模試の成績は一切気にしてはいけません。以前私もやったことがありますが、アルバイトの採点者が決められた要素がいくつ入っているかでマニュアル通りに点数を決めているだけです。論理の間違いは減点されない、斬新だが正鵠を射た解答は加点されないなど、本番の何の参考にもなりません。
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ではでは。
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